2016年2月27日 更新

[ミンダナオ島ネタ] ミンダナオ島にあるコタバト市や北コタバト州はどんな感じなのだろう?

フィリピンの最南部にあるミンダナオ島フィリピン国土の1/3の広さを持っています。

ミンダナオ島の有名な観光地といえばダバオ、カガヤン・デ・オロ、ゼネラル・サントスが思い浮かぶと思いますが、バナナやパイナップルの名産地、またイスラム教徒が多くエリアとしても知られています。

国民の90パーセント以上がカトリックを占めている中、イスラム教徒が多く住んでいるミンダナオ島ではマニラやセブ島とはまた違った独特な文化を見ることができます。今回筆者はミンダナオ島にあるコタバト市(Cotabato City)や、北コタバト州(North Cotabato)にあるピキット(Pikit)に行く機会があったので、紹介したいと思います。



フィリピンは7000以上からなる島国で、行く先言語が違ったり、文化が違ったりしているので色々な発見ができるというのがフィリピン旅行の楽しみ方の一つです。今回紹介するミンダナオ島もその一つです。

国土の1/3を占めるミンダナオ島はフィリピンの中でも特殊な事情を持っているエリアです。その大きな理由がこのエリアではイスラム教が多いため。エキサイトセブでも今までに何回か紹介していましたが、フィリピンのビサヤ諸島やミンダナオ島は元々マレー系の先住民族が住んでおり、その時からイスラム教がいました。

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マゼランのマクタン島への上陸によりスペインの植民地化が進められ、同時にカトリックの布教が行われました。その影響もあってフィリピンの90パーセント以上がカトリックになっています。

カトリックへの改宗を拒んだ人々はスペインの力が及ばない当時存在したマギンダナオ王国へと移り住みました。こういう事もあってザンボワンガや北コタバト州などといったミンダナオ島南部のエリアでは現在でもイスラム教徒が多く住んでいるのです。

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イスラム教は元々平和を好む宗教なのですが、一部の過激組織が政府などに対立していることでしばしばミンダナオ島で銃撃、爆破事件などが起きています。

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対立の多くの理由は宗教によるもの、土地に関するもの、資源によるものなど色々ありますが、イスラム教徒ミンダナオ自治区(ARMM)といった自治政府や現地の組織とフィリピンの政府が和平交渉を近年行われていることで、少しずつ良くなって行きました。

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今回筆者はコタバト市や北コタバト州のピキットという地域に訪れる機会があったので、ミンダナオ島がどういった所なのかを紹介したいと思います。

まず、最初に訪れたコタバト市は先ほどちらっと紹介したARMMという自治政府が中心地になっている街です。このエリア付近には北コタバト州、南コタバト州、と「コタバト」という名前の付いたロケーションが他にも2つあるのですが、それは過去に分割されたため。

なので飛行機でコタバトに行く場合は、コタバト市の事を指します。フィリピン国内から行く場合は、マニラ経由のみの運行が認められているため、セブ島から行く場合は一度マニラに行くか、ダバオもしくはカガヤンデオロに到着して車で移動する必要があります。

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比較的小さな田舎町なので、とても長閑な感じです。セブ島南部のカルカル市の様なイメージ。そしてイスラム教徒が多いため、ヒジャブを身にまとった女性やアラビア語、そしてモスクを見かけることができるので、セブ島などとは違った独特な文化を見ることができます。

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しかしながら、色々なイスラム組織がこのエリアに存在しているという事と、選挙も近くなっている事もあり、大きい銃を持ち歩いている人々がいました。この様な風景も通常のフィリピンでは見かけることができないので、緊張感があります。

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こういうロケーションのため、最悪の状況にも対応できる様に移動には常にエスコートが必要です。また午後5時以降の外出もやめたほうが良いと言われるので、余程コタバト市などにに用がなければ行かないほうが良いかもしれません。

今回訪れたコタバト市や北コタバト州ではフィリピン国軍、モロ・イスラム解放戦線(MILF)モロ民族開放戦線(MNLF)などといった組織がおり、行く先に違う組織のチェックポイントを多く見かけました。

ピキットには1980年代に激戦区だった所や3年前に銃撃戦になっていた所にも行ってみました。

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爆破や銃撃の被害を受けた小学校の校舎には下の写真の様なターポリンがあったり、訪問中は銃を持ったセキュリティが居たのでここでも緊張感がありましたが、静かな景色が続いていたのでそんな事が起きていたなんて想像が出来ません。

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またMILFやMNLFが管理しているエリアにも行ってみたのですが、そこに住んでいる人達は田んぼを耕したり、家畜に餌をやったりとどこにでもある田舎の光景だったので、セブ島のようにもう少し安全になればコタバトも良い観光地になるのではないかと思います。

フィリピン政府とモロ・イスラム解放戦線がつい最近和平への同意を行ったことで、かつて敵対的な2つの組織が色々な取り組みを行うようになり、ミンダナオ島の状況も少しずつ改善してきています。

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ミンダナオ島の90年代に比べて見ればテロが少なくなってきたものの、未だに小さい組織や反対勢力による襲撃事件が日常的に行われています。早いこと良い方向に解決して、ミンダナオ島にも問題なく来れるような日が来ると良いですよね!

 

(MIKIO)
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