2014年2月12日 更新

唯一のフィリピン人でソチオリンピックのフィギュアスケートに出場するマイケル・クリスチャン・マルティネス(Michael Christian Martinez)をご存知ですか?

今年の冬季オリンピックがロシアのソチで開催されました。2月6日から開幕し、数多くの競技に世界各国の選手がメダル獲得を目指してテレビやニュースなどでその活躍を見ていると思います。

冬季オリンピックと言えば冬がある日本などの東アジア、アメリカやカナダの北米、ヨーロッパなどの国々がほとんど参加していますが、アフリカや中東、東南アジアなど冬が無い国はあまり見かけませんよね。

でも、冬が無いから参加が出来ないわけではありません。1988年のオリンピックを元にジャマイカのボブスレーチームがオリンピックに参加した「クールランニング」という映画もあり、話題になりました。

今回のソチオリンピックでも、常夏の国のフィリピンからフィギュアスケートで出場するマイケル・クリスチャン・マルティネス(Michael Christian Martinez)選手がいるという事をご存知でしたか?

今年のオリンピックでフィリピン唯一の選手だけではなく東南アジア初のフィギュアスケート選手と言われているその人物について紹介したいと思います!



近代オリンピックは4年ごとに開催される世界最大の競技大会です。夏季、冬季とそれぞれの違う競技が行われ世界各国の選手達が同じ競技場で金メダルを目指します。

2020年の夏季オリンピックが東京に決まったと昨年話題になりましたが、2014年は冬季オリンピックがロシアのソチで行われています。日本人選手は浅田真央のフィギュアスケートを始め、スキージャンプ、スノーボード、カーリング、スピードスケートなど15競技に136人の選手が参加しています。

冬季オリンピックは冬の季節がある国々がほとんど参加しているというイメージを持っていると思います。アフリカ各国やフィリピンなどの東南アジアなどはどちらかと言えば夏季オリンピックに参加しているという印象がありますが、冬が無い国だからといって参加できないという訳ではありません。

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1988年のカルガリー冬季オリンピックでジャマイカがボブスレーに出場し話題を集めました。それを題材になった「クールランニング」という映画も有名で見た事がある方も多いと思います。

フィリピン人もボクシングなどで夏季オリンピックに出場していますが、冬季オリンピックにも参加しているという事をご存知だったでしょうか?

今回のソチオリンピックでは22年振りにフィリピン人が出場しています。選手の名前はマイケル・クリスチャン・マルティネス(Michael Christian Martinez)で競技はフィギュアスケート

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フィリピン選手団は今までに1972年、1988年、1992年に出場していましたが、アルペンスキーやリュージュの競技だったので、フィギュアスケートで参加は初めて。そして22年振りの冬季オリンピック参加となっています。

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マルティネス選手は17歳の若手アスリート。マニラのパランニャーケ市で生まれ育ち、2005年で当時まだ8歳の頃からスケートを始めたそうです。

元々、喘息持ちでサッカーなどのアウトドアのスポーツが出来なかったのですが、母親とショッピングモールに行った時にスケートリンクでスケートを楽しんでいる人達を見て、興味を持ち始めたそうです。

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冷たいリンク上でスケートをしても喘息が良くなる訳でもなく、薬を服用し続けていましたが、順調に慣れてくるようになり、母親も「スケートにお金を使うほうが、病院より良い」と言ってくれたとか。

2010年にロサンゼルスへ留学し、ロシア人コーチのもと本格的なトレーニングを始めました。各大会で好成績を収め、ソチオリンピックの最終予選であるネーベルホルン杯で予選参加国の3番目の成績となり、フィリピンに初めてのフィギュアスケートの出場枠をもたらしました。

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NBCによれば、マルティネス選手はオリンピックに出場する東南アジア初のフィギュアスケート選手だそうです。

ソチオリンピックに出場する唯一のフィリピン人で東南アジア初のフィギュアスケートの17歳だけで、凄いと思ってしまいますが、オリンピックに辿り着くまで練習だけではなく、色々な苦悩があったみたいです。

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とにかくクレイジーと言えるほどの投資で、私達の家を担保に出すまで考えました」とマルティネス選手の母親は語ります。

フィリピン代表として出場するのにも関わらず、アキノ大統領にソチオリンピックへの資金援助を要請しても政府からは何の返答も無かったので、自ら資金を集める必要がありました。元々、オクラなどの栽培を行っていたのですが、台風30号(ヨランダ)の被害が大きく、大変だったみたいです

別のメディアによると、国際オリンピック協会(IOC)の他、SMART社などの企業から資金援助をしてもらったそうです。

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何よりも親子の力で何とか乗り越えることが出来て、オリンピックに出場出来たマルティネス選手。「母親だけはいつもサポートしてくれました。母親以外に誰も考えられません」と話します。

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「フィリピン人としてオリンピックに出場する事にとても嬉しく思います。プレッシャーはありますが、それはフィリピン代表だからだけでは無く、4年間頑張ってきた成果を出せるから、というのも一つの理由です。

多くの人達は常夏の国であるフィリピンから来ている理由であれこれ出来ないだろうと言われて正しい気もしますが、それでも僕はオリンピックのスケートリンクに立つ唯一のフィリピン人選手だという事に誇りを持っています。」とNBCのインタビューに答えてます。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=lprV9bnBufY[/youtube]

マルティネス選手は男子シングルに出場し、その活躍は2月13−14日に見る事が出来る予定です。日本代表の羽生結弦などに期待が高まっており、少々難しいかもしれませんが、どの様に見せてくれるのか楽しみですよね!

 

(MIKIO)

Source via : Rappler(1,2),NBC Olympics.com,
Photos: Wikipedia,Twicsy,Interaksyon,GMA,CNN
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