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スラムに住む人々の生活を見てみよう~仕事・娯楽編~

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以前、スラムに住む人々の生活の様子や住まいを紹介しましたが、今回は人々の仕事や娯楽を紹介したいと思います。

 

 



 

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スラムに住む人々の職業は様々ですが、ジプニーやトライシカルの運転手はその代表です。大通りに面していることが多いスラムですので、大通りからスラムに入る細かい道で自転車版のトライシカルは重宝されます。年中暑いフィリピンでは、人々は日中外を歩くことを嫌い、短距離でも乗り物に乗ります。

 

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彼らがトライシカルの運転手たちです。人を乗せて自転車を漕ぐのは大変な労働ですが、日々頑張っております。自転車型のトライシクルはそれぞれオーナーがおり、運転手たちは日払いで借りています。レンタル代を払うと運転手たちのもうけはほとんどなく、一日の食事代を賄うのでいっぱいですが、とても陽気で明るい人々です。

 

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ジプニーの運転手で生計を立てている人も多いです。ジプニーも同様に日払いでオーナーから借りており、レンタル代を払っています。

ジプニーは朝早くから走り始め、夜遅くまで運転します。さまざまな人が異なる時間帯に運転しているので、どんな時間でもジプニーを見つけることが出来ます。写真は出発の準備をしている様子で、シートやガラスを拭いています。

このほかでは、タクシーの運転手・スーパーの店員・路上での新聞、水売り・DVD売りなどが多いです。また、スリや泥棒、売春で生計を立てている人もいます。

 

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娯楽として人気なのが、コンピューターゲームです。簡素な家の中に中古のパソコンが設置されており、手ごろな値段で1ペソで60秒パソコンを使えるので日中から子どものたまり場になっています。

男の子はゲーム、女の子はFACEBOOKやアイドルの写真や動画を見ています。スラムにあるネットカフェはサリサリストアと同様にサービスを最小単位に分けることによって、人々の需要をうまく満たしています。

 

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娯楽としてギャンブルも欠かせません。コインゲーム、マージャン、ビンゴなどいろいろな種類があります。しかし、ギャンブルといっても、子どもや女性も楽しめる明るいものです。子どもも小銭を賭けて遊んでいます。

 

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お祭りのときなどはディスコが行われます。スラムの中のちょっとした広場にレーザーライトと音響システムが用意され、夜中中行われます。フィリピンの人々は音楽やダンスが大好きで、リズムの良い音楽が響き渡ると自然と体が動いてしまうくらい身近なものになっています。

 

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流行りの曲を流せばどんな場所でもダンス会場です。韓国人歌手のPSYのガンナムスタイルが流行った時はどこに行っても子どもたちが楽しそうに踊っていました。

 

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日本と同じようにフィリピンではカラオケが人気で、カラオケボックスやカラオケが付いているバーなどありますが、特徴的なのは道端にカラオケマシーンが設置されているところです。

5ペソ(12円)で2~3曲歌えるお手軽感が人気の秘訣です。フィリピンの人は公の場所でも熱唱出来るずぶとい神経の持ち主が多いです。夜になるとあちらこちらで歌声が聞こえてきます。

 

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突如現れた上半身裸のオジサンバンドです。イベントの為の練習や趣味で楽しみながら演奏する人がいます。

 

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スラムではとにかく子どもが多く、入り組んだ道に一歩入るとにぎやかな声が聞こえてきます。ここでは子どもが子どもの世話をするのが当たり前で、家族はもちろん友人や地域で子どもを育みます。子どもは小さい時からコミュニティーに属し、社会での生き方を学ぶことができます。自分と同じような子どもや目上の人とコミュニケーションの仕方、買い物やギャンブルを通してお金の価値観、生活の知恵を学んでいきます。

 

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小さな子どもは本当に良く可愛がられます。赤ん坊をかわいがるのはどこの国・文化でも共通していることですが、フィリピンは特にその傾向が強いです。特に娯楽がない場合でも、赤ん坊がいるだけでその場が明るくなります。

 

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スラムでは特に目立った娯楽はありませんし、とても金銭的に裕福とはいえません。しかし、家族や友人が近くにいて、お話をしながら共に時間を過ごすのが何よりの「娯楽」でしょう。

月並みですが、ここに住む人々は常に明るく楽しそうに生活しています。十分なお金を持っていませんがそれすらも笑い話に変えてしまうほど強く生きています。

もちろん、人々はおのおのの問題を抱えており、悩みもあります。金銭・人間関係で問題がおこることも少なくありません。しかし、家族や友人で助け合いながら、それらの問題を乗り越えています。フィリピンでは家族だけでなく、地域とのつながりが大変強いです。それこそ日本が失ったものなのかもしれません。

 

 

ただ、一般の外国人や観光客が不用意に興味本位でスラムに足を踏み入れるのは危険です。訪れたい場合は信用できる現地の人といきましょう。

 

(ヤス)


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