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Yolanadaで最大の被害を受けたとされるレイテ島・タクロバンの今。

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台風30号Yolandaにて最も大きな被害を受けたとされているレイテ島・タクロバン。Yolandaではレイテ島・サマール島が特に大きな被害を受けましたが、特にその被害を大きく受けてしまた町の1つです。

台風の中心が通過してしまったことも原因ですが、その地理が特にタクロバンというレイテ島の右上の地域に甚大な被害をもたらしたとされています。

今回筆者は実際に現地入りし、その状況を取材してきました。



map2.pngレイテ島・サマール島南部の地図。タクロバンは地図の中央やや左の湾の最も内側。

レイテ島は南北に細長い島ですが、被害の大きかったタクロバンは島の右上に位置する土地で、セブシティーよりも大きくこの地域の中心的な町です。

tacloban.png タクロバンの拡大地図。内側に海が入り込んでいるエリアで高波が発生したと言われています。

今回この町が甚大な被害を受けてしまった原因の1つには、湾の内側に位置するために海水が強烈な風によって押し寄せ、高潮がタクロバンに集中してしまったのではないかという一部の見解があります。確かに地理を拡大して確認すると、タクロバンが大きな湾であり、特に高潮を受けたとされる地域では湾内でも特に内側に入った地域であったことがわかります。

筆者はタバンゴというバランガイのキャプテンと共にタクロバンへの約140キロの道を3時間かけて移動しました。

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タクロバンへ向かう道中のサンタフェという地域。この風景が延々と続いています。

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多くの家の屋根が壊れ、避難する場所すら少ない状況です。

タバンゴからタクロバンにかけての移動を陸路で行った場合、現地に向かうにつれ被害が大きくなっていくことを感じることになります。タバンゴも大きな被害を受けている地域ではありますが、やはりレイテ島の東部の方がより被害が大きくなっています。道中のサンタフェという町辺りから被害状況は急激に悪化し、タクロバンに到着します。

現在タクロバンまでは、オルモックからのレンタカーを使うか関係機関の飛行機で入る必要があります。またタクロバンから避難のための飛行機が出始めていますが、避難者用なので利用は控えた方がよいかと思います。

P1070698.jpgタクロバンに入るゲート。上部が壊れている。

タクロバンに入ると状況は更に悪化してしまいます。押し寄せた高波は高さ7メートルとも言われており、海沿いの建物のほとんどが海水の圧力を受けたと思われ、陸側に傾いています。

一時的にタクロバンの住民はドーム型の建物に避難したのですが、支援物資が建物に届かなかっため一部の住民は諦めて自分の家に戻ってしまいました。そのため避難している人たちの動きが把握しきれていないのが現状だそうです。

またタクロバン市役所の敷地内には各国の国家レベルの援助部隊や、国際的な規模のNGOがキャンプを立てています。しかし町全体が破壊されている現状では、むやみに手を付けても解決の糸口が見つかってこないようで、急ピッチで復興が進んでいるとは言えません。

筆者たちはタクロバン市役所に向かい、日本の領事館の派出所に向かいました。

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住民が非難する建物。遺体の安置所になっている区画もあるそうです。

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タクロバン市役所は大規模な組織の一大キャンプ地となっています。

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市役所のテント。配給や報道など各種の活動が行われます。

P1070664.jpg外務省領事局政策課領事体制強化室の伯耆田(ほうきだ)修室長と筆者と同行したチームのスタッフが話している様子です。

タクロバン市役所には、UNICEFやWFPの他、世界各国のメディア、トルコなどの国家からの物資などが集まっています。その中にあるのが日本領事館の派出所で、ここで筆者たちは日本国廣州総領事館の鈴木孝領事と、外務省領事局政策課領事体制強化室の伯耆田(ほうきだ)修室長にお話を伺いました。

鈴木領事によるとタクロバンでは遺体の回収作業が進んでおり、表面上で遺体を目にすることは少なくなったものの、現在も毎日約30体ほどの遺体が収容され続けているそうです。また治安の面でも不安があるため、不用意な行動は控え、日没後の行動は一切禁止としているとのことでした。

物資の配給に関しては、ここ数日で確実に搬入が増えているとのことで、市役所内のこの場所にはトルコからの米が山積みになって置かれていました。

P1070668.jpg各国からの支援物資の搬入は増えているが、配給がまだスムーズには進んでいないようです。

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市役所の敷地内では支援団体やメディアがテントを張っています。

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大きく曲がっているヤシとテント。

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市役所の敷地内も被害を受け、ゴミが集積されています。

この後筆者たちはオルモックへ戻りセブに帰港したのですが、帰りの150キロ程度の道のりは一切の電気が止まっているため、日没後は真っ暗になってしまいます。また所々にあるガソリンスタンドや教会などが壊れているため、ライフラインの復旧には長い時間がかかりそうです。

P1070701.jpg教会の屋根が崩れてしまっています。ほとんどの住民はカトリックです。

P1070699.jpgシェルのガソリンスタンドの看板。貝のロゴの部分だけが強風のため抜けてしまいました。

筆者は現在マクタン島に在住しておりますが、マクタン島・セブ市内とは全く状況が異なることに、ただただ驚きました。マクタンやセブ市内では復興作業すらほぼ行われていないのに対し、レイテ島では島のほとんどが大きな被害を受けてしまいました。

セブ市内ではチャリティー活動なども盛んに行われているようです。ライターのMikioが書いているこちらの記事も参考にして頂きながら、是非隣の島を応援して頂ければと思います。

(写真は全て筆者が現地入りして撮影したもので、筆者個人ブログから引用しています。)
http://worldtraveler0415.blog.fc2.com/blog-entry-18.html

(タク)


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Taku

ライターについて:

大学時代に複数回セブを訪れ、NGOを設立しセブ島内で主に活動。卒業後は日本で教育営業職に就くが、セブの魅力に取り憑かれ現地旅行会社に転職。現在は同社のマニラ支店を立ち上げマニラに移住後、ブログ「20代の海外就職論!」や「W.W.J Project」などを通して海外で働く情報を現地から発信中。