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セブのストリートフード「プンコ=プンコ」とそれを売っている人のお話。

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セブに来れば至る所にストリートフードが点在しています。有名なのでフィッシュボールや同じく魚を使った揚げ物料理のキキャム(セブではテンプラという名前)やバロットなど色々あります。

でも、セブにしか売られてないストリートフードがあるってご存知でしょうか?その名前も「Pungko-Pungko(プンコ=プンコ)」。主に揚げ物料理で、お米がバナナの葉で巻かれた「プソ」と一緒に食べるそんなストリートフードです。

そのプンコ=プンコを4年ほど道端で売っている、女性の方にお話が出来たので取材をしてきました!





Pungko-Pungko(プンコ=プンコ)」はセブ発祥のストリートフード。名前の「プンコ」というのはセブで使われるビサヤ語で「しゃがむ」という意味を持っています。

 道端で売られていたので、最初は椅子など無く、セブの人たちがその場でしゃがんで食べていた事から由来されています。

主に売られている料理は揚げ春巻きのルンピア、肉団子のボラ=ボラ、フィリピンのソーセージであるロンガニーザやフライドチキン、そして一番人気のある豚の腸を揚げたギナボット(チチャロン・ブラクラク)などの揚げ物料理とバナナの葉で巻かれたご飯のプソ、それをプラスチック袋を手にかぶせて手で食べます。



今は昔と違っていて、座ることの出来る椅子があるので、そこに座って、目の前にある揚げ物料理を食べていきます。ドリンクは大抵ペプシーかマウンティンデューが多かったりしますね。

今回、私はフエンテ・オスメニア地区にあるプンコ=プンコ店を経営するManang Joselyn Capaもしくはマナング・キーさん、42歳にお話を伺うことが出来ました。



 

記者:初めに、どのようにこのビジネスをスタートしたんですか?スタートするにあたっていくら掛かりましたか?

 キーさん:私の夫は大工や配工人として仕事をしていましたが、彼の同僚が私達を手助けてくれたのが始まりでした。夫の同僚は私達の生活をがどんなに大変だったか知っていたらしく、正直私もその当時の暮らしだけでは家族、そして私達の子供たちすらサポートすることが出来ませんでした。

 夫の同僚は私達に15,000-20,000ペソ支給してくれてこのビジネスを立ち上げることにしました。

 

記者:あなたの家族について、少し教えてくれませんか?

 キーさん:私の夫、Manong Carilto Capaは38歳で彼がものすごく忙しい時は私が代わりに店番をします。私達には9人の子供がいて、そのうち3人は男の子、6人が女の子です。

 一番上の子は17歳で、一番下はたったの1歳。

子供たちの中でも学校に行けるのは2人のみ。その他の子供たちが学校に行けないのでこのプンコ=プンコ店での手伝いをしてもらっています。

 

記者:出身は何処ですか?

 キーさん:セブのTabogon(タボゴン)地区から来ました。

 

記者:一日いくら稼いでるのでしょうか?

 キーさん:大体3,000-3,500くらいですね。(全ての経費を取り除くと実質の利益は一日500ペソだそうです。)

 

記者:それで十分家族サポートできますか?

 キーさん:ちょうどいいと思うわ。私たちはCapitolの家に住んでいて、家賃が月2,500ペソ。光熱費をで1,200ペソですが、日によってはお客さんが少ない時もあるので、足りない場合は夫の大工からの収入を合わせています。

 

記者:どこから食べ物を調達しているのですか?

 キーさん:私たちはパルド(Pardo)地区のRonolan Bulakから食品を調達しています。

 

記者:売れ残った食べ物はその後どうしているのですか?

 キーさん:残ったものはあまり気にしないわ。大体私達が食べます。収入は無いけど、子供たちには食べ物があるから、それでいいの。

 

記者:営業時間は何時ですか?

 キーさん:朝7時から夕方の4時まで。

 

記者:このプンコ=プンコ店を経営してからどれくらい経ちましたか?

 キーさん:多分4年ほどかしら?

 

記者:お客さんから騙されることってありますか?

 キーさん:はい。よくありますね。プンコ=プンコは他のレストランと違ってオーダーした分を払うスタイルではありませんから。

まず席に座ったら、そこにある料理を食べて、食べた後に何をいくつ食べたかお客さんに言ってもらってから、合計を計算します。その食べた分を嘘つかれ無い日なんてありません。

 ある日、男性客はプソを5つ食べたのを確認したのですが、会計の際その男性は「3つオーダーした」と言ってました。それでも何も出来ません。証拠が無いのですから。

 しかし、お客の中にはチップをくれるお客さんも居ます。私達のお店をよく利用してもらっている年配の女性は子供たち一人ずつに10ペソあげています。子供たちは大喜びです。

 

記者:騙しているお客さんに対して対策とかしているんですか?

 キーさん:私達には何も出来ません。ただ出来る事はお客さんが常にどんなオーダーをしているのか見て、嘘ついているか判断するしかありません。これは骨が折れることです。

 

記者:プンコ=プンコを営業していて、楽しいことはなんですか?

 キーさん:この仕事をしていていいことは、一日が終わった後、家族にも食べ物がある事です。そして私の夫は本業で忙しいので、私と子供たちは一緒にプンコ=プンコのお店を営業することで時間を共に出来る事ですね。

 




 

キーさんは暮らしが大変でも、仕事を楽しんでいるということはいい事ですね。

そして子供たちが学校に行けない代わりに、共に過ごす時間を多くする、暮らしがどんなに大変でも家族がいるから大丈夫というのもフィリピンらしい一面じゃないでしょうか?

 セブシティーに行けばこの様なプンコ=プンコのお店は道の至る所に点在しています。セブで人気のあるストリートフード。

他で食べるより断然に安いので利用する人が多いです。でもプンコ=プンコの食べ方をつかって、食べた量を騙したりする人が後を絶たないです。

小さなお金でもこれをビジネスにしている人達には大きな損出になります。それでもキーさんは家族のために頑張っているので、凄いと思いますね!

プンコ=プンコのお店を見つけたら、キーさんのストーリーをチラッと思い出してみてくださいね!

(Elizabeth Ann Gapas / 訳: MIKIO)

What You Didn’t Know About A Pungko-Pungko Vendor | Zerothreetwo ]


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mikio

ライターについて:

マクタン島にある映像専門学校を卒業後、セブ島が好きになりそのまま滞在。既に7年目になります。セブシティにあるDreamLine Productionsという制作会社でチーフクリエイティブ・オフィサーを本業としていますが、エキサイトセブではセブシティやローカルライフを中心とした記事を書いています。